2005年10月15日

TVでも伝わってくる横山操〜TV東京「美の巨人たち」

 私はあまり、TVを見ません。最近のTV番組のセットは色がけばけばしく、内容どうこうよりまず眼が疲れるのです。あんなに過剰にセットを組む必要があるのだろうか?

 例外が「美の巨人たち」なのですが、今日(10/15)放送分の「横山操」凄かった。横山操は、名前と作品を数点、新聞か雑誌でみた事はありましたが、こんなに圧倒的な迫力があるとは思ってもみませんでした。シベリアで抑留生活を送り、53歳の若さで亡くなっているので画家として活躍したのは20年足らずですが、何というか「切羽詰った感じ」が圧倒的です(病弱だったとか、死病を患っていたとか、そういう訳ではないです)。TVから溢れてくる気迫というか…。とにかく30分間、息をのんで見てました。

 ネットで検索してみると、6年程前に展覧会やってたんですね。こんなに凄い画家だったのに、そうと知らなかった自分の不明を恥じます。あぁ、どこかでまた回顧展やってくれないかな

 余りの迫力に気圧されて、明日行こうと思ってた、ルーブル展(アングルの「トルコ風呂」だけが目当て)吹き飛んでしまいました。横山操の後で、あの綺麗綺麗したアングルの世界は観る気がしません。

 ちょっと、興奮しています。TV見て興奮するなんて久々の事です。

 ・・・いや、でも行くかな。・・・・・どうだろう。
posted by りうこ at 23:28| 大阪 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | 美術等 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年09月29日

巨匠(・・・)デ・キリコ展@大丸百貨店 梅田

dechirico_380.gif
 ん〜〜。

 「ジョルジョ・デ・キリコの50年にわたる画業をたどる」「油彩・素描・彫刻110余点で構成」されてるそうです。

 えと、デ・キリコ嫌いじゃないんですが、何だか今回の観て違和感が。何なんでしょう?自分でも良く分かりません。今まで何度も彼の作品観てますが、どうもしっくり来ませんでした。歳をとって、自分の好みが変わったのかも知れません。マチエールが嫌だったのかな?

 とはいえ、写真の「不安を与えるミューズたち」の絵は間違いなく名画だと思います。で、印刷物と実物は微妙に色合いが違う。折角の機会ですから、是非本物を間近でご覧下さい。

 それにしても、私が初めてこの絵を教科書で見た時「不安『がらせる』ミューズたち」だったような気がする。どうでもいいけど。

 毎度毎度、遅レポートスミマセン。10/2(日)迄です。お急ぎを!
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2005年09月17日

連休中心斎橋へ行かれる方へ〜パリ・モダン1925−1937@心斎橋大丸

 またまた、ギリギリレポート。いい加減にしろ!自分。

 もうすぐ愛知万博終わりですね。今回の展覧会は、1925年の現代産業装飾芸術国際博覧会(通称:アール・デコ万博)・'37年のパリ万博と万博繋がりで、パリ市立近代美術館所蔵品を借りてきて、企画したようです。

 ん〜、心斎橋は、そごうに行く人のほうが多いんだろうな。そごうでやってる、レトロな大阪(正式名失念!)の展覧会も懐かしく楽しいですが、心斎橋大丸の、この展覧会も是非行って下さい。
お勧めはキスリング「赤い長椅子の裸婦」何て美しーハダカ!観て下さい結構大きくて迫力あります。
う〜ん、触ってみたい!何とも言えない美しさです。女ながら、ドキドキする絵です。やっぱ女の裸って美しい。

 あと、マティス・モディリアーニ・ユトリロ等々、有名ドコが来てます。それと、ワタクシの大好きなシュザンヌ・バラドン!この人の静物画は男前です。デーンとして何者にも動じません。流石は息子(ユトリロ)の友達と同衾してる所を息子に目撃され、息子を酒びたりにしただけはあります。ヤクザな母です。素晴らしい!

 あと、ヴラマンクも来てます。この人の絵も好き。

 それから、今回は、アール・デコの家具が結構来てます。家具好きの方にもお勧め。

 あ、それから!大丸ミュージアム・パスカードというのが1500円で発売されてます。有効期限は'06年2月末まで。このカードだけで大丸6店の展覧会何度でも、入れるのでかなりお得です。是非購入をお勧めします。3回行けば十分元が取れます。
posted by りうこ at 23:09| 大阪 ☀| Comment(0) | TrackBack(1) | 美術等 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年09月09日

理想的且つ正反対の生き方〜マザー・テレサの無私とレオノール・フィニの奢侈 U:「レオノール・フィニ」展

 「没後初の本格的回顧展」だそうですが。ん〜、人気ないんかいな?関西では。8/31〜9/11と期間短すぎ!@大丸ミュージアム・梅田です。

 えーと、とにかく観て下さい。職業を訊かれて「レオノール・フィニが私の職業」と言ったそうです。えぇ性格しとるなぁ〜。
 肖像画家から始まって、絵画は勿論、舞台美術や衣装も手がけ、魅力的な二人(同時進行で!)の男性を生涯の伴侶とし、パリの素敵な邸宅だけでなく、コルシカの孤島を買い取って別荘にし、自身も仮装が大好きでしばしば仮装パーティーを催し、やりたい放題の人生です。(険のある)美人ですから、許されるのでしょう。仕方ありません。

 私は、彼女のエロティックで静かで不思議な絵を観ていると、何故かホッとします。自分の内面と近しい物を感じるというか。やりたい放題の生き方にも憧れます。
 今、本当の意味で自由かつ奔放な生き方の出来る人はいないんじゃないかな。「本当の自由」を実践するには強い意志と才能と知恵が不可欠です。今の人には、それは無い。

 会合で出された、3ドルの飲み物に「高過ぎる!」とキレて組織を解散させたマザー・テレサにも、自分の為だけに豪奢な家具調度衣装を揃えて、王侯貴族のような生活を送ったレオノール・フィニ。この正反対な二人どちらにも、何故だか私は深く共感してしまうのです。

 とにかく、観て下さい。もし、彼女の絵を観て居心地が良いと思ったら、私は貴方と友達になれるかも知れません。
 大阪はこの日曜までですが、あと群馬(9/23〜)と名古屋(11/11〜)に巡回します。是非ご覧下さい。
posted by りうこ at 23:52| 大阪 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 美術等 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年09月03日

優しくて寂しい中島潔の世界〜「中島潔が描くパリそして日本」

 9/1から大阪・阪神百貨店でやってます。私は金曜夜行って来ました。

 中島潔という名前を知らなくとも、「NHKみんなのうた」の印象的なイメージ画で、「あぁ、知ってる」という方が多いのではないでしょうか。観れば、すぐに分かります。

 私は彼の絵の中に殆ど書き込まれている、子犬「うめ吉」の大ファンで、関西で個展をされる時は、必ず行くようにしています。
 子犬の「うめ吉」は描かれてすぐ、その愛らしさから、ぬいぐるみになり爆発的に売れました。我が家のソファーにも今年21歳になる「ご長寿うめちゃん」が一匹おります。

 彼の絵は、どの絵にも自然が描き込まれ、とても繊細で美しく柔らかなタッチです。
 でも、どんなに明るい色彩の絵であっても、「寂しさ」が漂っています。それは、十代で最愛のお母さんを亡くされ、故郷を飛び出し、苦労した末、絵を独学で学んだという彼の生きて来た人生の反映でもあると思います。

 そんな彼が今回は、'03年、一年間パリに住み、日本と違って殆ど草木や自然の無いパリの裏町の貧しい人や風景を描いています。ご自身の言によれば「パリの人々を描いていても、どうしても自分の描く人間は日本人ぽくなってしまい、感じてもそれを表現出来ないのが非常にもどかしく苦痛だった」そうです。

 「思っている事をそのまま表現出来ないもどかしさ」という言葉はとても心に響きました。
ですが、絵を観ていると、「そうでもないんじゃないか?」という気がします。そこに描かれた人々は、決して日本人ではなく、といって、完全にパリジャン・パリジェンヌでもない。「中島潔の描くパリジャン・パリジェンヌ」がそこにあります。他の誰でも描けない、独自のものが。絵描きでも、評論家でもない自分が言うのも僭越ですが、それはそれでいい作品だと思いました。豊かでも華やかでもない、パリの裏通りの匂いがします。

 今日明日(9/3・4)、中島潔さん本人が来場され、サイン会があります。そして、何故か、個展も9/7迄と期間が非常に短いです(全国を巡回されるようですが)。もうちょっと、長くやってよ、阪神百貨店!!宣伝も足りてへんし。

 是非、梅田に行かれた際は、阪神百貨店8F催場で午後8時まで(最終日は4時まで)やってますので、お寄り下さい。優しくて寂しい気分が秋にぴったりです。パンフの表紙をUPしたかったのですが、出来ないので、↓でご覧下さい。

 http://www.hanshin.co.jp/depart/new/0508/nakashima/

 因みに、子犬の「うめ吉」の名前の「うめ」は、中島潔さんのお母さん「うめ子」さんから
来ているそうです。 
posted by りうこ at 22:51| 大阪 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 美術等 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年06月25日

ミヒャエル・ゾーヴァ展@美術館「えき」KYOTO〜ちょっと軽めに。

eki_img01.jpg
 百貨店系美術館が次々閉鎖していく中、奮闘してる、京都伊勢丹内美術館。百貨店系の美術館は何が良いかと言うと、休みが少ない・遅くまで開いてる・駅至近等々。

 「ミヒャエル・ゾーヴァ」って、誰??と思いましたが、映画「アメリ」で、アメリのベッドの頭上の壁に掛けられた犬の絵と鳥の絵、そしてベッドのサイドの豚が印象的なランプ。あれを描いたり作ったりした人です。映画を見てなくても、絵を見ると「あぁ、どこかで見たことある」と感じる人も多いと思います。

 実は私も「アメリ」、観てません。いかにも若い娘が好きそうな映画で、ちょっと抵抗があったから。ダメですねぇ。ハードゲイもこの前(6/18)のビッグポルノで「映画と聞いて連想する映画は?」というお題に「アメリ」と大股開きで答えてました。きっと彼女とでも観に行ったんでしょう、ハードゲイじゃなく住谷正樹の方が(笑)。カップルで観る様な映画、おっさんな私には、ダメ絶対無理(笑)。

 話が横道に逸れました。すみません。
 絵には、ウサギの王子・豚・熊など沢山の動物が出てきます。画風は静かで童話的、時にユーモラス。だけど、なんとなく不気味な所があります。そのせいか、どうかは分かりませんが、何故か惹かれるものがあり、注視してしまいます。観ていてその不気味さも楽しいというか。

 細部を観て下さい。一点一点何かしら面白いところがあります。一緒に仕事をしている童話作家曰く「彼は上塗り屋」だそうで、「光の具合が気に入らない」だの「草を数本足したい」だの言って、描いた絵を修正したがるそうで中々締切りになっても絵を完成させぬとか。そればかりか、童話の挿絵が初版と二版では違っている事がままあるらしいです。プロなら、ある程度完成した時点で妥協しなければならないのでしょうけど、彼はきっと完璧主義者なのです。納得行くまで描き直さないと気が済まないんでしょう。何となく心情は分かります。

 会期は〜7/3(日)まで。もう少しありますから、会社の帰りなど、是非寄ってみて下さい。不思議に楽しい気持ちで満たされます。これは、保障します。駅の真上ですから便利ですし。最終日以外は午後8時まで開館(入館は7時半迄)

http://www.wjr-isetan.co.jp/Kyoto/index.htm

 
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2005年05月09日

曾我蕭白展 無頼という愉悦〜円山応挙がなんぼのもんぢゃ@京都国立博物館(〜5/15)

 曾我蕭白は、私如きが申すまでもございません。研究者の方々の発表等をご覧下さい。

 蕭白は、表題にもあるように円山応挙・与謝蕪村・池大雅・長澤芦雪・伊藤若冲等、ホントに錚々たる画家と同時代の画家です。某日経新聞で最近見たのですが、日本画での人気投票第一位には、(年代が200年程前ですが)長谷川等伯の「松林図屏風」があげられるらしいのですが、正直に告白すると、等伯の絵を観てて猛烈な睡魔に襲われた記憶があります。が、蕭白の絵は激しく奇抜なので眠気が吹き飛びます。今風に言うと『ぶっ飛んでいる』のです。

 大阪弁で言うと『ケッタイ』な絵なのです。奔放というか、やりたい放題と言うか・・・。

 とにかく観ても絶対眠気は起こりません。是非『ケッタイな蕭白ワールド』をご堪能下さい。って、これもまた、展覧会の終わりが近い・・・。もっと早くUPしなければ。

 それから、(お会いした事も無いのですが)狩野先生!説明書き、主観満載で無茶苦茶(面白い)です!あんなに自由に書いていいんですか!?

 参考:京都国立博物館 http://www.kyohaku.go.jp
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2005年05月08日

ブリコラージュ・アート・ナウ きのうよりワクワクしてきた〜 国立民族学博物館 特別展(〜6/7)

 「ブリコラージュ」って、何か知ってました?

 私は全然知りませんでした。民族学ではよく知られた言葉だそうで。パンフの言葉を借りると、「例えて言えば、カレーを作る時、肉や野菜を揃えるのではなく、冷蔵庫のあり合せの食材で作るお惣菜のような」の事だそうです。
 本展覧会も、空き缶で作った「空き缶ハウス(窓もあって立派!)」や、取り壊される家屋の廃材からウクレレを作り出してたり(「建築物ウクレレ化計画」)、ダンボール材で作られた椅子・床・机等々、まるで子供が作り出したおもちゃを、会場一杯に広げたような『壮観なゴチャゴチャ具合』です。続きを読む
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2005年05月07日

籔内佐斗司の世界〜京都で観る大阪人の美術U

P1000027.JPGP1000029.JPG 籔内佐斗司をご存知でしょうか?

 '53年大阪市生まれ東京芸大卒の彫刻家です。大阪人と言っても、東京芸術大学を出られてからずっと東京に仕事場を構えられているのですが。
 彼の小さな展覧会が京都醍醐寺の霊宝館で行われています(と言っても〜明日5/8ですが。スミマセン。醍醐寺についてはまた後日に)。

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posted by りうこ at 22:30| 大阪 | Comment(0) | TrackBack(0) | 美術等 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年05月06日

岩下哲士を知っていますか?〜京都で観る大阪人の美術 T

 岩下哲士こと「哲ちゃん」をご存知でしょうか。

 時々NHK等のメディアで取り上げられる画家です。鮮やかな色彩と画面からはみ出そうな絵で、一度観れば強烈に印象に残る作風です。
 哲学者の梅原猛さんは「山下清の再来として大いに期待している」と仰ってますが、ジミー大西の絵を思い浮かべる方がいるかも知れません。或いは一見しただけで「幼い子供の絵とどう違うの?」と思う方もおられるかも知れません。

 私はどれとも違うと思っています。

 今、京都・東寺の食堂で彼の個展『哲ちゃんのお遍路』展が5/15迄開催されています。お遍路とは四国霊場八十八箇所を巡礼する旅の事です。その各寺で哲ちゃんが見た物感じた事を絵という表現手法を使い、八十八枚+東寺のお不動さんの絵他、合計百点近くが展示されています。
 
 彼は一歳の時に小児麻痺を患い、右脳の殆ど機能を失ったのですがですが、生来持ち合わせていた表現力の豊かさからか、独特の作品を生み出し続けています。
 私の拙い筆力ではどうしても伝わらないので、是非実物を観て頂きたい現代作家の一人です。彼の特徴は上に書いた通りですが、不思議なパワーが溢れています。独特の色彩と画面一杯に描き込まれた仏像や建物、木や草花等の自然、猫等の小動物。どれも、活き活きと絵の中で息づいています。

 彼には、この世界の形や色があんな風に観えているのだろうか?
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posted by りうこ at 23:00| 大阪 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | 美術等 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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