2005年09月03日

優しくて寂しい中島潔の世界〜「中島潔が描くパリそして日本」

 9/1から大阪・阪神百貨店でやってます。私は金曜夜行って来ました。

 中島潔という名前を知らなくとも、「NHKみんなのうた」の印象的なイメージ画で、「あぁ、知ってる」という方が多いのではないでしょうか。観れば、すぐに分かります。

 私は彼の絵の中に殆ど書き込まれている、子犬「うめ吉」の大ファンで、関西で個展をされる時は、必ず行くようにしています。
 子犬の「うめ吉」は描かれてすぐ、その愛らしさから、ぬいぐるみになり爆発的に売れました。我が家のソファーにも今年21歳になる「ご長寿うめちゃん」が一匹おります。

 彼の絵は、どの絵にも自然が描き込まれ、とても繊細で美しく柔らかなタッチです。
 でも、どんなに明るい色彩の絵であっても、「寂しさ」が漂っています。それは、十代で最愛のお母さんを亡くされ、故郷を飛び出し、苦労した末、絵を独学で学んだという彼の生きて来た人生の反映でもあると思います。

 そんな彼が今回は、'03年、一年間パリに住み、日本と違って殆ど草木や自然の無いパリの裏町の貧しい人や風景を描いています。ご自身の言によれば「パリの人々を描いていても、どうしても自分の描く人間は日本人ぽくなってしまい、感じてもそれを表現出来ないのが非常にもどかしく苦痛だった」そうです。

 「思っている事をそのまま表現出来ないもどかしさ」という言葉はとても心に響きました。
ですが、絵を観ていると、「そうでもないんじゃないか?」という気がします。そこに描かれた人々は、決して日本人ではなく、といって、完全にパリジャン・パリジェンヌでもない。「中島潔の描くパリジャン・パリジェンヌ」がそこにあります。他の誰でも描けない、独自のものが。絵描きでも、評論家でもない自分が言うのも僭越ですが、それはそれでいい作品だと思いました。豊かでも華やかでもない、パリの裏通りの匂いがします。

 今日明日(9/3・4)、中島潔さん本人が来場され、サイン会があります。そして、何故か、個展も9/7迄と期間が非常に短いです(全国を巡回されるようですが)。もうちょっと、長くやってよ、阪神百貨店!!宣伝も足りてへんし。

 是非、梅田に行かれた際は、阪神百貨店8F催場で午後8時まで(最終日は4時まで)やってますので、お寄り下さい。優しくて寂しい気分が秋にぴったりです。パンフの表紙をUPしたかったのですが、出来ないので、↓でご覧下さい。

 http://www.hanshin.co.jp/depart/new/0508/nakashima/

 因みに、子犬の「うめ吉」の名前の「うめ」は、中島潔さんのお母さん「うめ子」さんから
来ているそうです。 
posted by りうこ at 22:51| 大阪 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 美術等 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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